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「屋根まわり」「床下まわり」「外壁まわり」3箇所の外まわりチェックポイントの中で最も普段目に付きやすい場所ですので、ちょっとした変化も気がつく可能性が高いと思います。
外壁材は紫外線や風雨に晒されて、表面の塗膜が少しずつ劣化していってしまいます。塗膜の傷みが酷くなってからメンテナンスするよりも、傷みが酷くなる前にメンテナンスしていく方が外壁材を長持ちさせる事ができます。
お住まいの外壁材がこんな症状になっていたら、かなり傷んでいますので早めのメンテナンスをおすすめします。
塗膜が傷んでくると縦樋の樋受け金物や電灯線の引留金物など、外壁面に直接固定してある金物のボルト部分から雨が差して中の柱が腐ってしまうことがあります。
写真はそのまま長期間放置してしまった為に柱が一部腐ってしまい、モルタル面にも亀裂が多数入ってしまっております。こうなる前にしっかりメンテナンスしていかないと住まいを長持ちさせることができません。
塗膜が傷む前は防水性もしっかりしていますが、経年と共に紫外線や風雨、熱に晒されて塗膜が傷んできてしまいます。
塗膜の傷みが酷くなってくると塗膜の艶が消えてしまい、触ると白いチョークの粉のようなモノが手に付着します。これを「チョーキング現象」といいます。
お住まいの外壁材を触ってみて、白い粉が付着するようでしたら塗膜の傷みが進んでいる状態です。
外壁材の防水性が落ちてくると塗膜内部に水分が浸透していってしまいます。そうすると乾くまでに時間を要するようになり、塗膜の傷みが更に進行していきます。
濡れてから乾燥するまでの時間が長くなることで塗膜表面に藻やカビが発生してしまい、更に外壁材の傷みを進行させてしまいますのでお住まいの外壁に藻やカビが発生していたら注意が必要です。
現在、外壁材はサイディング仕上げの建物が多いですが、以前(築25年~)の一般住宅の外壁はモルタル仕上げが多く見られました。
仕上げ方法は「スタッコ」「リシン」「ローラー仕上げ」「左官仕上げ」等があり、表面は塗装をして仕上げるのですが、新築時の塗膜はかなり薄いことが多いので新築後初めてのメンテナンスは早め(10年目安)にした方がいいです。
クラックはのヒビ割れのことです。モルタル仕上げでは避けることのできない症状ですが、放っておくと水分が内部に浸透してしまい外壁面を傷めてしまう原因となります。
クラックの幅の狭いもの(幅2mm程度まで)でしたら弾性シーリング材の充填で補修できますが、クラック幅の大きなものは、クラックをV字にカットしてシーリング材を充填する等の工法で補修しないといけません。
ひび割れを放っておいてしまうとモルタルが浮いてきてしまい、欠落してしまうこともあります。
こうなってしまうとメンテナンスも大掛かりになってしまうので、こうなる前に定期的にメンテナンスしていくことをおすすめします。
今はかなり多くの割合の一般住宅で使われている外壁材で、窯業系サイディングや金属サイディングがあります。
目地部分をとって外壁材の逃げも作ってあるので、モルタル仕上げに比べてクラックの心配は少ないですが、傷んでくると目地コーキングの痩せや塗膜の劣化などが目立ちます。
サイディングの目地コーキング材が痩せて隙間が出来てしまうのはよく見ないと気がつかないことがあります。
コーキング材は状況により打ち替えや補修をする必要があります。屋根同様、痛みすぎてしまう前に塗装することで長持ちさせることが出来ます。
目地コーキングの痩せを放っておくと内部に水分が侵入して、胴縁(木下地)が腐食してきてサイディングが浮いてきてしまうことがあります。
変形してしまうとサイディングが割れてしまうこともありますので、こうなる前にメンテナンスしないといけません。
屋根は特に厳しい気象条件にさらされていますので劣化も早いですので、家の中で最も気をつけてメンテナンスをしていかなければいけない場所です。
カラーベストの場合ですと、何も手入れをしないと15年程で寿命が来てしまいます。あまり痛んでしまいますと、塗装も出来なくなってしまいますし、雨漏りの大きな原因となってしまいます。
写真は新築以来17年間メンテナンスせずに使ってしまったカラーベストです。塗膜の剥がれも出てきて、藻も生えてしまっています。
上の写真の状態で高圧洗浄をすると更に塗膜が剥がれてこんな状態になってしまいます。こうなると、しっかりプライマーを下地に塗ってから塗装しても、塗膜がしっかり残っている状態で塗装するより持ちが悪くなってしまいます。
新築後の最初の塗装は7年から10年の間で施工する方が家を長持ちさせることが出来ます。その後も状態によって外壁よりも間隔を短くメンテナンスを行うことをおすすめします。
瓦葺きの屋根は外見から判断できるのは瓦のずれです。見てすぐに分かるほどずれているようなら、一度点検をした方がいいです。
※弊社では瓦屋根への葺き替えリフォームは推奨しておりません。瓦は非常に重量がある為に建物への負担も大きいので、瓦からの屋根の葺き替えは軽量で耐用年数の長い金属屋根(ステンレス、ガルバリウム等)をお奨めしております。
金属屋根の場合は錆や塗装のはがれがあると寿命を極端に短くしてしまうので、塗装面を傷めてはがれてしまう前に塗装しておくことをおすすめします。
また既存の屋根を剥がさずに各種金属屋根も上葺きする「カバー工法」も出来ます。既存の屋根を剥がさずに下地材として使用することで余計な廃棄物も出ず、断熱性や遮音性も犠牲にすること無くリフォームできますのでおすすめです!
破風が木で塗装仕上げですとカラーベストや金属屋根と同じくらいの期間で塗っておかないと、すぐに塗装がはがれてしまいます。写真のような状態ですと、下地をしっかり削って塗装しても長く持たせることは難しくなってきます。
弊社では破風が木で塗装仕上げの場合は板金で巻き込むことをおすすめしております。
軒天は屋根や破風から水が差すと雨シミができたり、腐りやはがれなどが出てきてしまいます。こちらも板金工事で仕上げることをおすすめしております。
屋根まわりは普段状態を確認しにくい場所です。無理してご自身で確認しに高い屋根に上がるのは危険です。
また、飛び込み営業で回っていて、「屋根の無料点検」と称して屋根に上がって屋根材を割られたり、確認しにくい事をいいことに「今すぐ直さないと家がダメになる」などと言って高額な屋根リフォーム工事をふっかけてくる悪質な業者もいるので、屋根の点検は必ず信頼のできる業者へ依頼して下さい。